福島「ふく酒街道」発信 あづま山麓5醸造所巡る観光コース企画

 
事業の成功を願った醸造所の代表者ら

 福島県福島市は醸造所が集中する市西部の観光促進に向けて「あづま山麓蔵元ツーリズム」の展開に乗り出した。開始イベントが23日、同市で行われ、木幡浩市長があづま山麓エリアの名称を「ふく酒(さけ)街道」にすると発表。関係者が事業の成功を願った。

 同エリアには日本酒の金水晶酒造店、地ビールのみちのく福島路ビールとイエロービアワークス、どぶろくやシードルのおららの酒BAR・醇醸蔵(じゅんじょうぐら)、ワインの吾妻山麓醸造所が立地している。市はエリアのブランド化により周遊観光を促進したい考えで、旅行商品の企画や、首都圏でのプロモーションなどを計画しているという。福島地区タクシー協同組合は蔵元などを巡るタクシー観光コースを企画し、4月に開始する。

 開始イベントには観光関係者ら約40人が参加した。木幡市長が「協力して蔵元ツーリズムを盛り上げたい」とあいさつ。5醸造所の代表者がそれぞれの酒の特徴やツーリズムへの意気込みについて語った。ふく酒街道のPR動画も披露された。動画は市の公式ユーチューブチャンネルで公開されている。