現職の野崎吉郎氏が無投票で4選 矢吹町長選

 
支援者と万歳して4選を喜ぶ野崎氏(前列中央)。右隣は妻久美江さん

 任期満了に伴う矢吹町長選は15日告示され、現職の野崎吉郎氏(60)=3期=が立候補を届け出た。ほかに立候補はなく、野崎氏が無投票で4選を果たした。

 同町長選が無投票になるのは1990(平成2)年以来25年ぶり。

 任期は来年1月11日から4年。当選証書付与式は21日午前10時から町文化センターで行われる。

 町政運営に高い評価

 15日に告示された矢吹町長選で、無投票で4選を飾った野崎吉郎氏(60)=3期=は、財政再建や東日本大震災からの復興を着実に進めてきた。対抗馬が出なかった背景には、3期12年の町政運営に対する町民らの高い評価や今後への期待がある。

 野崎氏は9月議会で立候補を表明。当初から無投票の公算が大きかったが、矢吹、三神、中畑の町内3地区にそれぞれ後援会を組織し、選挙戦に備えた。

 震災翌年の2012(平成24)年1月からスタートした3期目は復興が大きな課題となったが、除染に取り組みながら、防災無線の整備、子どもが遊べる運動場の建設などを進めてきた。4期目は野崎氏が抱負としている人口減少対策や中心市街地の活性化、道の駅の整備など、町のさらなる発展に向けた取り組みが求められる。野崎氏の手腕に期待したい。