楢葉町長に松本幸英氏再選 902票差、復興施策を評価

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再選を果たし万歳する松本氏(中央)。右は妻美智代さん

 任期満了に伴う楢葉町長選は17日投票が行われ、即日開票の結果、ともに無所属で、現職の松本幸英氏(55)=1期=が元副町長で新人の鈴木伸一氏(65)を902票差で破り、再選を果たした。任期は30日から4年。

 東日本大震災後2度目の同町長選では、東京電力福島第1原発事故による避難指示が全域避難の町村で初めて昨年9月に解除されたことを受け、住民帰還を促すための取り組みが最大の争点となった。産業基盤の再構築や教育の充実など今後のまちづくりの方向性を示し、復興への足掛かりを築きつつある松本氏の実績を有権者が評価し、再びかじ取り役を託した。

 投票率は74.04%で、新人同士が争った前回の78.21%を4.17ポイント下回った。避難指示解除から7カ月がたつが、町へ戻った住民は1割に満たず、県内外への住民避難が続いていることも投票率の低下に影響したとみられる。

 当日有権者数は6101人(男性2958人、女性3143人)。松本氏への当選証書付与式は18日、町役場で行われる。

 松本氏、復興施策の継続訴え

 震災後2度目となった楢葉町長選は、有権者が町政の継続による復興の加速化を選択、国や県との連携で復興を前に進めた実績が評価された現職の松本幸英氏(55)が一騎打ちを制した。

 松本氏は、町内で小、中学校を再開させる来年4月までに帰還への環境を整えると約束し「復興を止めるな」と復興施策の継続を訴えた。昨年9月の避難指示解除後も9割を超える住民が町外に避難し、支持動向がつかみにくい中、松本陣営は保守系の町議を中心に組織を固める一方、国政選挙への影響を警戒する自民、公明両党も側面支援に入り、戦いを優位に進めた。

 元副町長で新人の鈴木伸一氏(65)は「住民の意見を反映させる」と対話路線を掲げ、5期務めた前町長と前回選挙で松本氏と争った現職町議を引き入れ、現町政への批判票の取り込みを図ったが、町政刷新のうねりまでは起こせなかった。

◇楢葉町長選開票結果(選管最終)
当2,689 松本 幸英 55 無現
 1,787 鈴木 伸一 65 無新