「3区の変更迫られる」 衆院選・区割り改定案で地盤議員反応

 

 衆院小選挙区の区割り改定案を受け、福島3区、4区を地盤とする議員からは影響を懸念する声などが聞かれた。

 福島3区の玄葉光一郎衆院議員(民進党)は「3区は県内で4区の次に有権者数が少なく、人口減少も大きい選挙区。その中で唯一人口が増加している西郷村を切り離せば近々の改定時に、今度は3区の補完をする区割り変更を迫られる可能性も出てくる。改定がそこまで見越した措置とは思えない」と指摘した。

 福島4区への編入案が示された西郷村については「村とは密に連携した地域づくりに取り組んできた。仮に改定案が国会で議決され区割りが変更されても、同様のお付き合いをさせていただきたい」と述べた。

 一方、福島4区の小熊慎司衆院議員(民進党)は「地域住民の声を国政に反映させることが自分の務め」としながら、「人口比例は民主主義の原則だが、東京一極集中という現状の中、人口比例という視点だけでは語ることができない政策課題がある。人口比例の原則そのものについての議論も必要になる」と述べ、地方の声を大事にする選挙制度の必要性を訴えた。

 福島4区の会津を地盤とする比例東北の菅家一郎議員(自民党)は「重く受け止め西郷村の方々の生活や安全安心、地域の要望にこたえなければならない」との考えを示した。

 会津と中通りにまたがる選挙区設定には「過去には中選挙区の時代に会津と西郷は同じ選挙区だった。首都圏と新幹線で結ばれている西郷村と会津がともに発展する新たなネットワークづくりが必要となる」と話した。