下位は激戦!3票差で当落『明暗』 会津美里町議選・戦いの跡

 

 29日に投開票が行われた会津美里町議選は、前回の上位当選者が手堅く票をまとめて当選したほか、これまで議員を擁立してこなかった公明党が女性候補を立て2番目に多い票を獲得した。一方、3票差で当落の明暗が分かれた議員や現職議長が落選するなど下位争いは激戦だっだ。

 今回は引退した3議員の地盤だった新鶴、本郷両地域から立候補した新人が多く、各陣営は地縁をどう票に結び付けるかに注力。新人は公明党の小島裕子氏が808票、野中寿勝氏が624票、村松尚氏が562票で入り、3人の新人は落選した。前回よりも約90票以上伸ばした現職もいる中、前回よりも100票近く減らす現職もいた。

 投票率は63.97%と前回の2013(平成25)年をわずかに上回った。

 当落を分けた400票台には6人がひしめき、当選者は「一票の重み」を今まで以上に感じる結果となった。少子高齢化や人口減少対策など喫緊の課題もあり、新議員には課題にしっかりと目を向けた議会運営を望む。