票の掘り起こしへ舌戦 福島県議補選、本宮市・安達郡選挙区

 

 現職の死去に伴う県議補選本宮市・安達郡選挙区(欠員1)は30日の投開票に向け終盤戦に入った。届け出順にともに無所属で、元職の佐藤政隆候補(64)、新人で元本宮市議の菅野健治候補(46)の両陣営は票の掘り起こしに向け、舌戦を繰り広げている。

 佐藤候補は、県議2期など通算16年間の地方議員としての実績を強調。知名度を生かしながら復興や力強い農林水産業の実現、子育て、医療・福祉の充実などの政策を訴える。

 菅野候補は、市議2期の経験と46歳の若さ、行動力をアピール。県の中央部に位置する地の利を生かした地域活性化や農商工の均衡のとれた発展などの政策を訴えて支持拡大を狙う。

 同選挙区では、区割り変更に伴い1人区になった2011(平成23)年の県議選以降、補選を含め全て無投票だった。17年の衆院選での投票率は本宮市が56.67%、大玉村は60.23%。両陣営とも投票率の分析などに苦慮しており、佐藤陣営は50%前後、菅野陣営は45%前後と予想している。