「福島県知事選」雨の中、戦いスタート 立候補者数は戦後3位タイ

 

 雨の告示日となった11日、立候補届け出の受け付けは午前8時30分から県庁で行われ、立候補を表明していた各陣営は緊張した面持ちで会場入りした。

 くじで届け出順が決まると、県選管から腕章など「選挙の七つ道具」を受け取った候補者、関係者が第一声へと向かった。

 4人はいずれも福島市を第一声の会場に選び、特に人通りが多いJR福島駅東口周辺には3人が集結。相手候補者の会場の様子が漏れ聞こえる中、それぞれの候補者が支持を訴え、道行く県民が耳を傾けていた。

 ◆過去最多は14年の6人

 第21回知事選の立候補者数は現新合わせて4人で、過去最多の新人6人が立候補した2014(平成26)年の第20回知事選より2人減少した。ただ震災、原発事故後初めての知事選だった前回知事選、県発注工事を巡る汚職事件で元知事が辞職後、5人が立候補した06年の第18回知事選に続く戦後3番目に多い立候補者数となった。

 今回の知事選で、候補者のポスターを張る掲示板の区画は4人分。県選管の想定内の候補者数に収まったものの、告示直前の今月に入り、新人3人が相次いで立候補を表明したことで、区画に余分のない候補者数となった。第1回(1947年)と第2回(50年)、第4回(57年)、第10回(76年)も4人が立候補した。

 震災前の歴代知事選では、保守系と革新系が対抗する構図が多く、立候補者数が2~3人で推移していた。