福島県知事選・立候補者アンケート(上) 「争点」13項目紹介

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 28日投開票の知事選で、福島民友新聞社は立候補した4人を対象にアンケートを実施した。東日本大震災、東京電力福島第1原発事故後2度目の知事選を迎え、復興施策や風評対策、子育て支援など本県の将来像、県民生活に関わる施策を聞いた。現県政の評価や今回の知事選の争点に関わることも尋ねた。計13項目について2回にわたり紹介する。

 内堀氏・避難地域の復興再生/町田氏・生活の再建が最優先

 【復興施策】内堀氏は「その他」を選び、理由を「施策を総合的に進め、特に避難地域の復興・再生、ふくしまプライドの確立、復興・創生期間後の組織・制度・財源の確保に挑む」と回答した。
 町田氏は「生活再建」を選択。「今も4万人以上の県民が避難生活を余儀なくされ、帰還したくてもできないのが現状。生活と生業(なりわい)の再建こそ最優先の課題」とした。
 金山氏は「廃炉」、高橋氏は「教育」を選んだ。

 内堀氏・地方創生へ対応/町田氏・原発ゼロの発信

 【争点】内堀氏は「地震、津波、原発事故、風評被害など複合災害からの復興再生と、少子高齢化、人口減少の克服に向けた地方創生への対応」を挙げた。
 町田氏は「国と東京電力に県民の立場ではっきりと物を言い、全国に原発ゼロを発信する。県民一人一人の生活と地域を同時に復興すること」が争点とした。
 金山氏は「元の状態に戻すだけが復興ではない」、高橋氏は「2020年以降の福島の在り方について復興を超えるビジョン設定が必要」などと回答した。

 内堀氏は点数付けず、新人候補は0~40点

 【内堀県政の評価】内堀氏は「点数評価はできない」とし「現場主義を徹底し『新生ふくしま』創造に全身全霊を傾けた。福島復興、地方創生に果敢に挑戦を続け、希望の光が見えてきた」と回答した。
 町田氏は「30点」とし「今の県政は政府と一体になったイノベーション・コースト構想による大型開発が中心の復興。県民の生活と生業の再建がおざなりになっている」と批判した。
 金山氏は復興の進み具合などを理由に「0点」、高橋氏は「可もなく不可もない」として「40点」と回答した。

 2人が「不十分」

 【風評対策】内堀氏と金山氏は「どちらともいえない」、町田氏と高橋氏が「不十分である」を選択した。
 内堀氏は「県産品のPRや諸外国との規制緩和交渉に尽力してもらっているが、風評が根強く残っており、粘り強い取り組みと対応が必要」とした。
 町田氏は「モニタリングポストの撤去など放射能汚染の不安を覆い隠そうとしている。不安払拭(ふっしょく)にはしっかりとした検査とその公表こそ大事」と批判した。

 3人「評価せず」

 【福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想の評価】内堀氏が「評価する」、3人が「評価しない」と回答した。
 評価する理由で内堀氏は「新産業分野への地元企業の参画や関連企業の誘致、開発支援や販路開拓、人材育成などに取り組み、浜通りの復興のエンジンとしていく」と答えた。
 一方、町田氏は「イノベ構想は県外の大企業の呼び込み型だ。避難地域の中小企業、地場産業の再建はできない」と指摘。金山氏は「産業を復興させるだけが復興ではない」、高橋氏は「コストが高過ぎる」と批判した。

 「賛成」は2人

 【国内の原発ゼロ】内堀氏と高橋氏が「どちらともいえない」、町田氏と金山氏が「賛成」とした。
 内堀氏は「原子力政策は本県の現状と教訓を踏まえ、住民の安全・安心確保を最優先に、国と事業者の責任で検討されるべきだ」と理由を回答した。
 町田氏は「原発事故によって故郷を奪われ、家族がばらばらになった。『こんなことは二度と起こしてはならない』というのが県民の声だ」とした。

 情報発信、健康増進「おもてなしの心を」

 【東京五輪・パラリンピックの開催を生かした県づくり】内堀氏は「感謝と復興が進む姿、課題に向き合う姿の両面を発信し、本県への理解と共感、共働の輪を広げる」と回答した。
 町田氏は「県内のスポーツや障害者スポーツの振興、県民の健康増進につなげていく」と答えた。
 金山氏は「東北の心、おもてなしの心を前面に出す」、高橋氏は「協働意識を高め、福島流のおもてなしを体験してもらう」とした。

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