産業振興など争点に2新人激しい選挙戦 柳津町長選・終盤情勢

 

 任期満了に伴う柳津町長選は、23日の投開票に向け終盤戦に入った。届け出順にいずれも無所属新人で、元町議会議長の田崎為浩候補(58)と、元町議会副議長の小林功候補(56)が産業振興や移住定住促進策などを争点に激しい選挙戦を繰り広げている。

 田崎候補は、4年前の前回に続き立候補した。当時の後援会組織を中心に、新たな支持者を加えて票の上積みを図る。寺の宿坊の歴史を生かした町づくりや、新規就農者への支援などを訴えている。

 小林候補は、複数の町議の支持を受け5月に後援会を設立。引退する現職の支持者の一部や観光、商工関係者の協力も得ながら組織戦を展開する。新たな独身住宅の整備や、空き店舗対策などを強調する。

 両陣営ともに新人同士の戦いの構図や、同日選の町議補選が選挙戦となったことを理由に投票率は前回の87.11%を上回ると予想。有権者が多い柳津地区の得票が勝敗の鍵を握るとみて、票の掘り起こしに力を入れている。