投票率『最低』59.27%...関心低い市政 白河市議選・戦いの跡

 
開票作業を行う市の担当者ら

 7日に投開票を迎えた白河市議選は、定数が2削減されて「24」の新定数で初めて行われた。これに対し現職20、元職1、新人8の計29人が立候補し、選挙戦は一段と激しいものとなった。

 一方、投票率は前回を4.32ポイント下回る59・27%で、平成の大合併後で過去最低。市政に対する関心の低さがうかがえる内容だった。

 当選したのは現職17人、元職1人、新人6人。得票が千票以下の当選者11人が240票差にひしめき、当落選を分けた2人の差は19票と大接戦となった。

 その中で、これまで複数当選しているベテランの現職と元職が堅実に票を集めた。トップ当選は5期目の水野谷正則氏で1852票を集めた。

 また新人は、トップの高畠裕氏が1331票で全体の5番目に食い込むなど、5候補が千票以上を獲得して上位当選を果たした。うち2人は30代前半。市議会への新風を期待されての議席であることを肝に銘じてほしい。

 地域別にみると、旧村部の表郷、大信、東各地区の候補者は全員当選し、地縁の強さを示した。一方で、旧市部の白河は草刈り場となり、地元候補のうち現職、新人計5人が落選した。

 期日前投票は6日間で9906人が投票し、前回を1787人上回った。ただ投票者の増加が投票率向上に結び付いていない。新議員には今後4年間の任期で、市議会の役割を示すとともに、新たな白河づくりに取り組んでいくかが問われる。