新鮮味欠け新人集票...投票率は過去最低 鏡石町議選・戦いの跡

 
決意を新たに当選証書を受ける新議員(右)

 25日に投開票が行われた鏡石町議選は、投票率が過去最低の56.98%と低迷した中、841票でトップ当選した唯一の新人角田真美氏(66)をはじめ、新町議12人が誕生した。

 7月の立候補予定者説明会には、候補者未定の1陣営を含む12陣営が出席。無投票も危惧された。しかし引退を表明していた現職1人が出馬の意向を示し、さらに元職1人が立候補を表明、選挙戦に入った。

 定数12に対し13人、うち新人1人の戦いに、陣営関係者からは「盛り上がりが低調」「代わり映えせず、議会が硬直化する」との声も聞こえた。新鮮味に欠けた選挙戦では、ただ一人の新人に票が流れる結果となった。

 新議員12人のうち、最年少は現職の古川文雄氏(46)。残る11人は60歳以上で全体の平均年齢は68歳と、議員の高齢化も懸念材料だ。

 ある陣営関係者は「若者の議会への関心が薄れる」とし、他の関係者は「志ある若者が出馬できる環境、後継者づくりが必要」と指摘する。

 町は、若者の町外流出や農商工業の後継者不足などが課題となる。多様な意見を町政に反映するためにも、新議員一人一人には、あらゆる世代に目配りした活動が求められる。

 12人町勢伸展へ決意 鏡石町議選証書付与式

 25日に投開票が行われた鏡石町議選の当選証書付与式は26日、町役場で行われ、新町議12人が町勢伸展への決意を新たにした。

 大河原八郎町選管委員長が当選者一人一人に証書を手渡し「結果を誠実に受け止め、町民の幸せを第一に町の発展により一層尽力してほしい」とあいさつした。

 新町議の任期は9月4日から4年。