鈴木氏、吉田氏「復興策」意見交わす 大熊町長選・公開討論会

 
討論会に臨む鈴木氏(左)と吉田氏

 大熊町長選の立候補予定者による公開討論会は27日、いわき市で開かれた。ともに新人で、無所属での立候補を予定している前町議会議長の鈴木光一氏(64)と前副町長の吉田淳氏(63)が出席、復興策や帰還促進策などについて意見を交わした。

 浪江青年会議所の主催。一部地域で4月に避難指示が解除された同町の産業再生や特定復興再生拠点区域(復興拠点)の整備、医療・福祉、教育環境の整備などについて意見を述べた。

 医療環境の整備については、鈴木氏が「県が再開時期を示さないことから、県立大野病院の再開は難しい。専門性の高い町立の病院をつくり、医療系の大学を誘致したい」と述べた。吉田氏は「県立大野病院の再開を求める。町内で内科を基本とする診療所を整備する。郡内で不足している診療科を拡充したい」と語った。

 討論会の模様は、28日からインターネットのe―みらせんで配信される。