須賀川市・岩瀬郡、浮動票確保へ投票訴え 福島県議選・終盤の情勢

 
▽党派の略称 自=自民党、立=立憲民主党、共=共産党。四角の枠囲いは推薦

 須賀川市・岩瀬郡は現職2人、新人2人が3議席を争う少数激戦。各陣営は投票率を2019年の前回を下回る44~45%程度と見込み、有権者に選挙への参加を訴える。

 自民の現職水野透は市東部地区を固めつつ、交流サイト(SNS)などを使った支持を呼びかける空中戦を展開。浮動票や若者票の獲得に注力する。

 同じく自民の現職渡辺康平は須賀川市を中心に連日個人演説会を重ねる。鏡石町や天栄村でもくまなく遊説や街頭演説を行い、支持拡大を図る。

 新人の立民吉田誠は地元夕刊紙記者や衆院議員秘書時代の人脈を生かし、選挙戦を進める。加えて市町村議の応援を受けて全域を遊説するなど浸透に躍起だ。

 新人の共産丸本由美子は反自民票や浮動票の確保を重視する。唯一の女性候補として子育て・福祉施策を訴えながら、須賀川市内を重点に集票を目指す。(敬称略)