親類が語る!古関の弟『夫婦仲良し』...兄・裕而は結納金届けた

 
30歳の弘之さん(右)と28歳のサタさんの結婚写真=1945年1月

 放送中のNHK朝ドラ「エール」で、主人公裕一の弟浩二(佐久本宝さん)の恋模様が注目を集めている。主人公のモデルの古関裕而にも5歳違いの弟の故弘之(ひろし)さんがおり、戦時中の1945(昭和20)年に福島市飯野町の農家生まれの故高野サタさんと結婚した。サタさんのめいの西村美紀子さん(79)=同市=は「夫婦仲は良かった。弘之さんは男前だったので、伯母が焼きもちを焼いたこともあった」と振り返った。

 弘之さんは東京のガラス工芸会社に就職したが、44年の母の死去を契機に福島市に戻って県職員になり、知人の仲介で知り合ったサタさんと結婚した。兄である裕而がサタさんの実家に出向いて結納金を届けた逸話が残されている。

 西村さんは「古関家ではすでに両親が亡くなっていた。裕而さんが弘之さんの親代わりになるという気持ちを持っていたんだろうね」と語った。