【星一の胸像】 親切第一で動いた製薬王

 
勿来市民会館の敷地内に設置されている星一の胸像

 いわき市錦町(にしきまち)出身の星一(ほしはじめ)(1873~1951年)は、医薬品を製造販売(せいぞうはんばい)している会社「星製薬」をつくった人です。「日本の製薬王」と呼(よ)ばれました。勿来(なこそ)市民会館に胸像(きょうぞう)があり、功績(こうせき)を知ることができます。

 「親切第一」の理念を持っていた星は、国会議員としても活躍(かつやく)したほか、星製薬商業学校(現在(げんざい)の星薬科大)をつくりました。息子はSF作家の星新一(1926~97年)です。

 また、星は第1次大戦後、ドイツの科学界を助けるために、多くの資金(しきん)を援助(えんじょ)しました。胸像と同じ場所には、ドイツ政府(せいふ)から贈(おく)られた顕彰碑(けんしょうひ)があります。

 星の業績(ぎょうせき)を知ってもらおうと活動する、星一プロジェクト実行委員会の長谷川祐一会長(58)は「星は信条(しんじょう)を持ち、前向きに行動した人。子どもたちには星について学び、信じるものを持ってもらいたい」と話しています。

 【どこで?】星一(ほしはじめ)の胸像(きょうぞう) いわき市錦町にしきまち上川田21。

みんゆうジュニア情報局