創部6年目...会津北嶺旋風 心一つに隙のない野球、初の4強

 
【会津北嶺―磐城】創部初の4強入りで歓喜に沸く会津北嶺ナイン =ヨーク開成山スタジアム

 ◇全国高校野球選手権福島大会・第11日(21日・ヨーク開成山スタジアムほか3試合)

 快進撃を続ける創部6年目のチームが、ついに初の4強までたどり着いた。会津北嶺の切り込み隊長渡辺龍平(たっぺい)(3年)は「自分たちの代でチームを強くする覚悟でやって来た。うれしい」と笑顔を見せた。

 創部間もないチームには県内外から選手が集まり、順調に力を付けていったが、この春の県大会は準々決勝で敗退。その後は、練習中の気の緩みをいかに払拭(ふっしょく)するかが、チームの課題となった。「このままいったら夏も後悔する」。焦った渡辺龍らは互いに注意し合う雰囲気をつくるなど、意識改革に努めた。

 これが奏功し、全員の心が一つになった。3試合で計2失点と隙のない戦いぶりで勝ち上がると、この日の準々決勝も序盤から相手を圧倒。渡辺龍は前戦まで打撃が不調だったが、木口奨監督とのティー打撃で体の突っ込みを抑えるなどスイングを改善した結果が出て、3安打1打点の活躍でチームを活気づけた。

 次戦の相手は第2シード学法石川。「つなぐ野球で1点でも多く取る」と渡辺龍。目標とする頂まで、あと少しだ。(小幡あみ)

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