聖光学院、会心の『逆転劇』 延長11回の激闘、弘前工に6-4
2回戦 |
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計 |
聖光学院 |
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1 |
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弘前工 |
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4 |
第65回春季東北地区高校野球大会第2日は8日、青森県総合運動公園球場と青森市営球場で2回戦6試合が行われ、本県第1代表聖光学院と第2代表福島商がそれぞれベスト8進出を決めた。聖光学院は青森県総合運動公園球場で弘前工(青森第3代表)に6―4で逆転勝ち、福島商は山形中央(山形第2代表)を8―4で下した。第3日の9日は準々決勝4試合を行う。聖光学院は青森市営球場の第1試合(午前10時試合開始予定)で羽黒(山形第1代表)と対戦する。福島商は青森県総合運動公園球場の第1試合(午前10時開始予定)で八戸学院光星(青森第1代表)と対戦する。
4安打爆発の大松が決勝打
何度も好機を逃し13残塁、敗戦濃厚だった試合をひっくり返した。最終回に同点に追い付くと、延長ではこの日4安打と爆発した大松将吾(3年)が逆転の一打。聖光野球らしい勝負強さ、粘り強さが勝利をたぐり寄せた。
「苦しかったが、こういう展開を経験できて良かった」と大松。1点を追う土壇場の9回。同点に追い付くためにどうしても出塁が必要な場面で、ここまで4打数3安打と好調の大松は初球を引っかけ中飛。自分のふがいなさからベンチで涙を流した。
その後、須田優真(同)の本塁打でなんとか同点に追い付き、迎えた延長11回、今度は1死二塁の場面で6度目の打席が回る。「後ろには須田がいる。つなげばいい」。そう大松が振り抜いた打球は、右中間を破る三塁打。二走が生還し、9回のふがいなさを吹き飛ばす一打で試合を決めた。
終盤の同点、そして逆転劇。試合後は斎藤智也監督も「素晴らしい試合だった」とナインをたたえた。本県王者が、苦しみながらも初戦を突破した。