福島商、聖光学院破り県北7年ぶり優勝 春季高校野球支部予選

 
肩を落としてベンチに引き揚げる聖光学院ナイン=ほばら大泉球場

 第71回春季東北地区高校野球県大会の支部予選は3日、県北、県中、県南、いわき、相双の5支部で計14試合が行われた。県北支部決勝では、福島商が聖光学院を6―1で破り、7年ぶり30回目の優勝を果たした。

 全国高校野球選手権福島大会12連覇中の聖光学院が県内の公式戦で敗れるのは2016(平成28)年5月以来約3年ぶり。県南支部は光南、相双支部は相馬がそれぞれ優勝した。

 4日は県中、会津、いわき、相双の4支部で計8試合が行われる。

 聖光学院に『重い風』

 夏の甲子園に12年連続で出場している聖光学院が県北支部予選決勝で福島商に1―6で敗れた。斎藤智也監督は「重い風が吹いていた。選手たちが負けた意味をどう感じ取ってくれるかが大事」と話した。

 福島商は初回に3連打などで3点を先制。2回には高橋尚也(3年)が3点本塁打を放った。対する聖光学院打線は相手先発の渡辺直紀(同)を前に好機をつくるものの、あと1本が出ず、残塁は11、フライアウトは16個を数えた。

 斎藤監督は「(相手の)制球が定まらない中で球を待つ空気になっていた。打者は対応はしていたが、打ち切れなかった」と分析。県内での敗戦には「どこかでは負ける」と淡々とした表情で語った。主将の清水正義(3年)は「力で負けた。悔しいというのが一番だが、県大会に向けて切り替えたい」と話した。

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