東日大昌平が初優勝、学法石川に2-1 春季高校野球福島県大会
決勝 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
学法石川 |
0 |
1 |
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0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
東日大昌平 |
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2 |
0 |
0 |
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0 |
0 |
X |
2 |
第71回春季東北地区高校野球県大会最終日の26日、郡山市のヨーク開成山スタジアムで決勝と3位決定戦が行われた。決勝は東日大昌平が2―1で学法石川に勝利し、初優勝した。3位決定戦は日大東北がふたば未来を3―1で下し、5年ぶり11度目の東北大会出場を決めた。東日大昌平、学法石川、日大東北が出場する東北大会は6月6日から山形県で開幕する。31日に組み合わせ抽選会を行う。
東日大昌平・村上初完投...『弱気』振り払う
勝利の立役者はあふれる気持ちを抑えることができなかった。東日大昌平の村上椋音(りおん)(3年)は最後の打者をゴロに打ち取ると、思い切り拳を握り、ほえた。その姿はすぐに歓喜の輪に埋まった。
最速144キロの直球がさえ渡った。テンポよくコースに投げ分け、準決勝で13安打の学法石川打線を散発に抑える9奪三振。学法石川の主砲藤原涼雅(同)を初回から3球三振に仕留めるなど、気迫の投球を見せた。
これまで県大会の登板はなし。しかも、公式戦で9回を投げ抜いたのも野球人生で初めてだ。だが準々決勝前日には、伊藤博康監督から「将来に懸ける」と、決勝の先発マウンドを託されていた。
転機は昨秋のいわき支部大会の試合。10点リードで7回に登板した直後に追い付かれ敗れた。「どうしたらいいのか分からないほど落ち込んだ」。その敗戦が自分の精神的弱さを改めて教えてくれることになった。
自信を付けたのは支部予選後の練習試合。2回から登板して6回を無失点に抑え、途中出場でも自分の投球ができる確信が持てたという。その自信がきょうの好投につながった。
「今回投げ切れてまた自信になった」と村上。もう"隠し球"とは呼ばせない。初めて手にした完投の喜びを胸に、東北大会へ進む。