【春季福島大会総評】新時代到来!新勢力が台頭し『群雄割拠』

 

 夏を思わせる熱気に包まれた春の県大会。令和元年にふさわしく東日大昌平の初優勝が、新時代の到来を印象付けた。

 決勝で対戦した東日大昌平と学法石川は、ともに1回戦から勝ち進んだ。東日大昌平は優勝候補の聖光学院を撃破。学法石川はいわき支部第1代表のいわき光洋に快勝し、準々決勝福島西戦は劇的な逆転サヨナラ勝ちで波に乗った。両チームとも試合を重ねるごとに勢いを増し、自分たちの野球に自信を付けた。

 夏の前哨戦となるこの大会はチームの仕上がりを確かめる試金石だが、その意味では明暗が分かれた。夏の福島大会12連覇中の聖光学院は、本来の力を見せられぬまま11年ぶりの2回戦敗退。支部第1代表の光南が初戦、福島商が8強で姿を消すなど、強豪校が仕上がり不足を露呈した。対照的に福島西は20年ぶりの8強と躍進。ふたば未来は創部5年目で初の4強に進むなど新勢力の台頭も目立った。

 ある指導者は「上位チームはどこが勝ってもおかしくないぐらい力が伯仲していた」と分析する。県内高校野球は群雄割拠の時代に突入し、夏本番を迎えそうだ。

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