男子・高田、最後まで粘り力走 全国中学駅伝

 
上位集団に食らいつき、12位でたすきをつないだ1区渡部勇輝(左)

 滋賀県野洲市の希望が丘文化公園を舞台に18日開かれた第30回全国中学校駅伝大会。男子の高田は七つ下げて9位となった。

 【男子レース展開】

 1区渡部勇輝が力走を見せ、12位でたすきを渡した。続く2区渡部勇大は18位に、4区大竹は20位にそれぞれ順位を落としたが、5区鈴木が6人を抜いて14位に浮上。6区の吉田は区間4位の快走で追い上げ、9位でフィニッシュした。

 渡部主将、夢後輩に託す

 各校の実力者が集う1区で、主将が粘りの走りを見せた。「いい走りはできなかったが、最後まで走り切ることはできた」。12位でたすきをつないだ高田の渡部勇輝(3年)はそうレースを振り返った。

 2位に輝いた昨年の大会は補欠だったが、今大会は主将として、チームのエースとして、角田一昭監督から1区を任された。

 強風が吹き荒れる中、序盤は先頭集団を風よけにしながら走った。全国の精鋭たちについていく中で次第に足に疲労がたまっていった。

 限界が近かったが、最後のトラックで自分の力を全て振り絞った。「あとは何も覚えていない」。無我夢中で腕を振ってラストスパートをかけ、2区の渡部勇大(2年)にたすきを託した。

 チームは9位となり、惜しくも入賞を逃した。「あと一歩及ばず、全国は甘くないと実感した。それでも、信じていた仲間たちのおかげで9位まで追い上げることができた」とメンバーの活躍をたたえた。中学最後の大舞台を終えた主将は、全国優勝の夢を後輩たちに託した。(小山璃子)

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 選手ひと言

◇1区・渡部勇輝(3年) 終盤のトラックで力を振り絞った。前の選手を抜こうと最後まで諦めなかった。
◇2区・渡部勇大(2年) 強風で体力をかなり消耗した。この悔しさをばねに、来年は優勝したい。
◇3区・五十嵐伊吹(3年) 差を詰めようとしたらオーバーペースになってしまった。応援がうれしかった。
◇4区・大竹脩平(3年) 冷静に走り出せたが、最初から飛ばし過ぎた。沿道の声で気合いが入った。
◇5区・鈴木啓介(2年) 序盤から勝負をかけて、6人抜きすることができた。タイムが伸ばせず悔しい。
◇6区・吉田進次朗(2年) 自分の力で巻き返そうと信じて走った。今年の経験を来年に生かしたい。

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