男子総合は宮川が大会新で初優勝 いわきサンシャインマラソン
いわき市で25日に開かれた第15回いわきサンシャインマラソンでは、日本陸連登録選手や市民ランナー約6300人が32部門で健脚を競った。フルマラソンの男子総合では宮川慎太郎(棚倉町駅伝チーム、東京都)が2時間18分5秒で大会記録を更新して初優勝した。男子のこれまでの大会記録は2時間19分1秒だった。
「焦らず」残り5キロで逆転
先に仕掛けられても動じなかった。
30キロ過ぎで先頭集団から2人が抜け出し、序盤から引っ張っていた宮川は追う展開。一時は20秒近く離されたが、「焦らず予定通りに」とレースプランは変えず、残り5キロからスピードを上げて2人を抜くと、大会新記録でフィニッシュした。
勾配の急な厳しいコースだが、風がなく、走りやすい気温というレース状況が後押しした。宮川は「リズム良く、ペースを落とさずに走りきることができた」と充実した表情だった。
白河高、順大で競技経験を積み、現在も公務員として働きながら走り続ける。年末の福岡国際マラソン、来年の東京マラソンでの活躍や、五輪に出場するための選考会である3年後のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権獲得も見据える。
本県出身選手の活躍は刺激になっている。大学の先輩であり、25日の日本選手権クロスカントリーで引退した今井正人(トヨタ自動車九州)も、もちろんその一人だ。「今年で30歳になるが、今井さんの走りに、まだやれると勇気づけられた。自分も受け継ぎたいと思う」(国井貴宏)