福島県勢の椿瑠偉音と増子陽太が区間2位 都道府県男子駅伝

 
共に区間2位の走りを見せ、順位を押し上げた2区の椿(左)と4区の増子

 広島県で21日に行われた全国都道府県対抗男子駅伝では、2区椿瑠偉音(るいおん)(若松一中3年)と4区増子陽太(学法石川高1年)がともに区間2位の快走で福島県チームをもり立てた。本県は13位で目標の入賞には届かなかったが、若手の活躍が来年以降の飛躍を予感させた。

 4区・増子(学石高)出せる力出せた

 「びびることなく前に行けたことが良かった」。前回大会で中学生区間6区で区間賞を獲得した増子は、年代が上がり、上級生が名を連ねる中でも、その実力の高さを示した。

 5000メートルで高校1年生の日本歴代2位となる13分54秒16の記録を持つが、今大会の約10日前に体調を崩した影響で、本来予定されていた1区や高校最長区間5区での出場は見送られた。直前の練習でも「手応えを感じることがなく、不安しかなかった」と増子。本調子から遠かったが、本番で強さが出た。

 14位でたすきを受けると、追い風を味方に付けて加速し、4人抜き。区間賞は男子3000メートル障害高校記録保持者の永原颯磨(長野・佐久長聖高3年)に譲ったが「今出せる力は出せた」と振り返った。

 来年は自分が引っ張る覚悟だ。「チームの見本になれる強い選手になりたい」と語気を強めた。

 2区・椿(若松一中)手応えある走り

 2区の椿は身長184センチの長身を生かした力強い走りで順位を二つ引き上げた。今大会が中学生最後の大会で「手応えのある走りができた」と胸を張った。

 後半に入ってもスピードが落ちなかった。「ラスト1キロで余力があった」と、心地よく初めての広島路を駆け抜けた。

 高校は新潟県の開志国際高に進学する予定だ。トラック競技では5000メートルで13分台を目指し、全国高校駅伝への出場も目標に据える。「1年からインターハイ(全国高校総体)に出たり、都大路で活躍したりできる選手になりたい」。深めた自信を胸に、さらなる高みを目指す。(佐藤智哉)

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