今井正人...ラストラン「全てを出し切る」 25日・日本クロカン

 
ラストランへの思いを語った今井=24日午後、福岡市

 「山の神」の呼び名で親しまれた男子マラソンの今井正人(39)=南相馬市小高区出身、原町高卒=は25日、福岡市で開かれる日本選手権クロスカントリーを最後に現役を引退する。大会を前に24日、福岡市で大会出場者による記者会見が開かれ、今井は「持ち味である粘りと攻めと、これまでの自分の経験を全て出し切れるように頑張りたい」と思いを語った。

 今井は所属先のトヨタ自動車九州陸上部を通じて、21日に現役引退を発表した。引退を決めた理由について今井は「生涯現役でいたいという思いもあるが、競技者として自分が世界と戦う、日本の中でも勝負できる位置にいないということを痛感したタイミングで決断をした」と説明した。

 一方で、引退表明後は多くのねぎらいのメッセージを目にしたという。

 今井は「やっぱり自分は一人で走っているんじゃないと感じたし、支えてもらって、背中を押してもらったからこそ、今井という選手がいるということに改めて気付かされた」と強調。ラストランへの思いを込めた色紙には「感謝」の文字をしたため「いい表情で、やり切ったという表情でゴールに飛び込みたい」と抱負を語った。

 今井はシニア男子10キロに出場する予定。大会の様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信される。

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