明治~昭和の美人画並ぶ 福島県立美術館で培広庵コレクション展

 
明治から昭和初期に描かれた美人画が並ぶ会場

 明治から昭和初期に描かれた美人画のコレクションを紹介する企画展「美人画の雪月花 培広庵(ばいこうあん)コレクション」が5月12日まで、福島市の県立美術館で開かれている。

 培広庵さんは年齢、住所、本名を明かさずに、美人画を中心に収集している。2000年ごろから全国各地で展覧会を開いており、今回は過去最多の164点を展示している。上村松園などの関西で活動した画家や、江戸浮世絵の流れをくむ鏑木清方など東西の美人画家の作品が並んでいる。

 同館学芸員の月本寿彦さんによると、原田西湖のびょうぶ作品で、静御前が義経一行の無事を祈る場面が描かれた「吉野の静御前」なども見どころという。

 関連イベントとして14日は培広庵さんのゲストトークが行われる。20日は創作プログラム「日本画でお部屋を彩るミニ屏風づくり」が開かれる(事前申し込みが必要)。5月3日は同館学芸員によるギャラリートークを予定。

 開館時間は午前9時半~午後5時(入館は同4時半)。月曜日休館(今月29日、5月6日は開館、今月30日、5月7日休館)。観覧料は一般・大学生1000円、高校生600円、小・中学生400円。問い合わせは同館(電話024・531・5511)へ。