【2023の顔】加瀬 直輝 MF 背番号15 / 尚志の相棒と駆ける

 
かせ・なおき 千葉県出身。尚志高、流通経済大卒。22歳。身長167センチ、体重56キロ。高校3年の全国高校選手権で3位に輝く。

 小柄だがスピードを生かした攻撃が持ち味のサイドハーフ。大学では結果が出せない時期はあったが「プロになるため、めちゃくちゃ頑張った」と振り返る。尚志高出身で「第2の故郷である福島県でプロのキャリアをスタートできることがうれしい」と喜ぶ。

 小学校の卒業文集に、「尚志高に入りプロになる」と将来の夢を書いた。東日本大震災後、尚志高がプレーを通じて福島を元気づけようとしていることに感銘を受けたからだ。くしくも、震災を機に誕生したいわきFCで、幼少からの夢を実現させることになった。

 いわきへの加入後、双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館などを訪ねて、本県の復興状況を学んだ。「前進している部分もあって良かったと思う反面、まだ道半ばの現状もある。今度は自分が福島に恩返ししていきたい」と意気込む。

 同期加入の河村匠とは中学からの付き合い。尚志高で一緒になった後、大学を経て、今回再びチームメートになった。サッカーがさまざまな人との縁をつないでくれることを「不思議だなと感じている」

 いわきでは、同期加入の速水修平から誘われた海釣りを始める予定だ。