【2023の顔】鹿野 修平 GK 背番号31/ハイボール処理強み

 
しかの・しゅうへい 東京都出身。流通経済大柏高、流通経済大卒。183センチ、73キロ。元プロ野球選手を父に持つ。23歳。

 シュートストップやハイボールへの強さが武器の2年目GK。昨季はGK坂田大樹(現J1アビスパ福岡)が不在の序盤にゴールを守り、チームの優勝に貢献した。「チャンスをもらえた時は誰よりも良いプレーを見せたい」と意気込む。

 「(プライベートを)サッカーと切り離して考えることが苦手」と話す。オフの日もクラブハウスで体を動かすなど、サッカーに集中した毎日を送る。

 そんな一筋な性格もあり、昨季は出場から遠ざかった時期は精神的に苦しんだ。出場した12試合では手応えを感じていただけに悔しさも大きく、「上手く消化できなくて、寝られなくなった時もあった」。それでも自省を重ね「できることに集中しよう」と心変わり。悔しさを成長に変え、一回り強くなった。

 先輩GK田中謙吾の存在も大きいという。自身が出場していた序盤、ベンチで味方を鼓舞する田中の声に背中を押された。大学時代は「ベンチで静かにしているタイプ」だったが、その姿を見習うようになった。 「ベンチにいても『謙吾さんならこうしていただろうな』と考えるようになった。気がつかせてくれた謙吾さんに感謝している」