「将来はウルトラマンを」 須賀川の特撮塾 2期生巣立つ

 
講師を務めた田口さん(右)と卒業証書を受けた塾生ら

 特撮の技術や知識を学ぶすかがわ特撮塾の閉講式が17日、須賀川市で行われた。「ウルトラマンブレーザー」などの監督を務めた講師の田口清隆さんと塾生らが制作した作品「エスターガ 愛と命と怪獣と」が披露され、2期生8人が活動を振り返った。

 作品は、怪獣エスターガが自身の子どもを捜して街を襲うストーリー。塾生は田口さんらの指導の下、ストーリーの原案の考案や怪獣の着ぐるみの作製などに取り組んだ。

 上映後、田口さんが一人一人に卒業証書を手渡し「特撮塾で仲間や楽しい思い出、つながりなどを得たと思う。それらは今後、最大の武器になる」と話した。根本悠貴(はるき)さん(須賀川二中1年)は「特撮のプロの皆さんから特撮を学べて楽しかった。特撮塾の経験を生かして、将来はウルトラマンを撮りたい」と意気込みを語った。

 特撮塾は特撮人材育成事業の一環で、本年度は2年目。認定NPO法人アニメ特撮アーカイブ機構の協力を受けて企画した。地元の中学生や高校生が須賀川特撮アーカイブセンターを拠点に映像制作に取り組んだ。センターは新年度も同様の塾を計画している。

特撮文化を応援サポーター募集

 特撮文化を広めようと、すかがわ特撮塾に参加した中高生の保護者有志でつくる市民団体「すかがわ特撮応援隊」が18日までに発足した。 特撮塾の卒業生らでつくる「すかがわ特撮クラブ」の活動をサポートするほか、小学生などを対象としたイベントなども企画開催する予定という。

 同応援隊は応援サポーターを募集している。問い合わせは同団体(メールsukagawa.tokusatsu.ouentai@gmail.com)へ。