配水管工事、最低価格と同額落札 いわき市、第三者委員会設置へ

 

 誤った価格設定で行われたいわき市水道局の工事入札が最低制限価格と同額で落札されていた問題を巡り、内田広之市長は19日、4月にも有識者ら第三者を交えた調査委員会を設置する考えを示した。同日までに庁内で行った調査で不正は確認できなかったというが、内田市長は「専門家を交えて不自然な部分を調べていきたい」と述べた。

 平下平窪配水管改良工事の一般競争入札で設計書の積算単価に誤りがあったにもかかわらず同額入札となったことを巡り、市水道局が「価格が漏えいした可能性がある」として調査を進めていた。18日までに庁内で設計書を閲覧できる立場にあった17人や落札業者への聞き取り、書類の保管方法などを調査し、現時点で不正は確認できなかったという。

 調査委は弁護士ら法令関係者を交える予定で、水道局庁内や落札業者に改めて聞き取るほか、契約事務やパソコンの履歴なども調べる。4月前半にも調査を実施するという。