5月開催の野馬追、総大将に相馬言胤さん 当主の孫、3年連続

 
相馬言胤さん

 相馬中村神社(福島県相馬市)は19日、5月25~27日に行われる相馬野馬追の総大将を旧相馬中村藩主・相馬家第33代当主相馬和胤(かずたね)さんの孫言胤(としたね)さん(15)が務めると発表した。同神社は今年の野馬追に、和胤さんの孫賀胤(よりたね)さん(17)が初陣を迎えることも明らかにした。

 言胤さんは22年初陣を飾り、総大将は3年連続3度目。賀胤さんは福岡県飯塚市に暮らし、東福岡高の2年生。父は和胤さんの次男陽胤(きよたね)さん。相馬野馬追で相馬家の男子が2人そろって出陣するのは、言胤さんの父、行胤(みちたね)さんと陽胤さんが出陣した2019年以来5年ぶり。

 運営ボランティア100人見通し立たず

 相馬野馬追の総大将を発表した記者会見の席上、相馬中村神社の森拓樹宮司らは、運営に必要になるボランティアについて、100人以上確保の見通しが立っていないと明らかにした。

 同神社のみこしとともに地域を練り歩く宇多郷の騎馬行列では、2日間でみこしの担ぎ手や旗の持ち手など延べ300人が必要になる。だが、日程変更により、協力する企業側から「例年通り人数が出せない」といった声が寄せられているという。

 森宮司は人員の確保が難しい場合、行列の旗などを減らして対応せざるを得ないとした。