「参院選」21日投票!福島選挙区で舌戦 最終日は都市部中心に

 

 第25回参院選は21日の投開票まで残り1日となった。福島選挙区(改選数1)では自民党現職の森雅子候補(54)と無所属新人の水野さち子候補(57)が復興や社会保障などを争点に舌戦を展開、政治団体「NHKから国民を守る党」の新人田山雅仁候補(35)はネットでの選挙戦を繰り広げてきた。最終日の20日は森、水野両候補ともに都市部を中心に遊説する構えで、17日間の選挙戦がフィナーレを迎える。

 森候補は復興・創生期間が残り1年余となる中、政権与党の実行力のある復興施策を強調。「復興庁の後継組織を与党、政府が一丸でつくる。福島を世界に誇る輝く地域にする」と訴える。農業や商工業などの支援団体を軸に組織戦を展開、安倍晋三首相や現職閣僚らの応援も受けて支持拡大を図ってきた。

 20日の遊説場所には、地元票の上積みを狙い、いわき市を設定。石田真敏総務相も応援に入る予定で、商店前などで街頭演説を繰り返した後、午後7時半にJRいわき駅前で最後の演説を行い、支持を訴える。

 水野候補は老後資金2000万円問題を巡る年金制度の検証や消費税増税の中止を掲げ、与党との対決色を打ち出してきた。街頭や個人演説会では「福島から安倍政権にノーを突きつける」と繰り返し「共闘」する野党4党や連合福島の支援を受けて浸透を図ってきた。

 最終盤は「反自公」の受け皿や浮動票の掘り起こしに注力し、経済政策の転換や社会保障の充実など有権者に身近な政策を集中的に訴えた。20日は中通り全域を遊説した後、午後7時半に福島市のJR福島駅近くにあるさんかく広場で「ラストコール」をする。

 田山候補は動画投稿サイト「ユーチューブ」への投稿回数を増やすなど、浸透を図っている。