現・新舌戦、過疎地域の政策『争点』 金山町長選・終盤の情勢

 

 任期満了に伴う金山町長選は、30日の投開票に向け終盤戦に入った。届け出順に新人で元副町長の押部源二郎候補(69)と、現職の長谷川盛雄候補(72)=1期=の両陣営は、票の掘り起こしに向け、舌戦を繰り広げている。

 押部候補は副町長を6年余り務めた行政経験と町民や町議会と丁寧に対話する姿勢を強調。人間ドックの助成拡大など生活環境整備や地域資源活用を訴える。

 長谷川候補は炭酸温泉など観光資源の掘り起こしを図った1期4年の成果を訴える。JR只見線の再開通に向けた散策路整備などの政策で支持拡大を狙う。

 両陣営ともに、投票率は過去最低だった前回(86.29%)と同程度と予想。町の高齢化率は58.4%(8月1日現在)と県内で最も高く、人口減少が続く過疎中山間地域の将来展望をどのように訴えるかが結果に影響しそうだ。