元職・岩城氏、比例出馬「断念」 参院選、自民党公認得られず

 

 7月に予定されている参院選で、自民党公認の比例代表候補として出馬を目指していた元職の岩城光英氏(69)が党公認を得られず、比例での立候補を断念する意向を固めたことが分かった。岩城氏は福島民友新聞社の取材に「現時点で確固たる当てはなく、後援会の意見を聞き最終的に判断したい」と述べた。

 岩城氏は10日までに、党本部で役員から公認しない方針を示された。岩城氏は無所属での立候補は否定し「福島の復興に貢献していく覚悟は変わらない。今後も政治活動を続け(選挙区も含め)チャンスをつかみたい」と語った。

 岩城氏は、2016(平成28)年7月の参院選福島選挙区(改選1)に現職の法相として出馬したが、旧民進党の現職で野党統一候補の増子輝彦氏(71)に敗れ、4選はならなかった。

 岩城氏を巡っては、自民党の細田博之元幹事長が福島市などで昨年11月に開かれた岩城氏の激励会の席上、党として公認する方向で調整しているとの認識を示していた。

 7月予定の参院選比例代表で、本県関係では自民現職で外務副大臣の佐藤正久氏(58)=2期、福島市出身、公明現職で元復興副大臣の若松謙維氏(63)=1期、石川町出身、維新現職の山口和之氏(62)=1期、福島市出身=が各党の公認で立候補を予定している。