被災土蔵から資料搬出 昨年3月地震、解体前に相馬の団体

 
資料の搬出作業を行う参加者

 相馬市のそうま歴史資料保存ネットワーク(資料ネット)は4、5の両日、昨年3月の地震で被災し、解体される市内の土蔵から、所蔵品を搬出する作業を行った。取り出された手紙などの資料は、市内の倉庫で保管する。

 そうま資料ネットやふくしま資料ネットなどの会員、福島大生ら約20人が参加。土蔵は地震で大きな被害を受け、今後公費解体される予定だという。参加者は古い手紙のほか、民具などを運び出した。そうま資料ネットの鈴木龍郎代表は「古い建物を解体する際には、貴重な資料が内部に保存されている場合もあるため、連絡してほしい」と話している。問い合わせは相馬商工会議所(電話0244・36・3171)へ。