(14)「初めての葛尾村」 四季の顔が見たい場所

 
イベントに参加した田村市の方と話していた時に見た景色です。夏は涼しそうだし、紅葉はきれいでしょうね、と、おしゃべりしていました

 Bonjour! エミリーです。先月、無事に故郷のフランスから日本に帰ってきました。そこから大熊町に引っ越すカウントダウンが始まりました。皆さんがこのコラムを読んだ少し後に、引っ越しです。

 今は段ボール箱の世界にいて、どこに何を片付けたのかを全然覚えていないので、引っ越し先で荷物を開けたら「サプライズ!」がよくありそうです。まぁ、この12年間で7回目の引っ越しなので、なんとかなりますね。

 いわき市にいたこの1年間、いろいろな場所を巡って、たくさんの楽しい思い出ができました。ありがとうございました。今後も車の点検や赤べこグッズ納品などの予定があるので、また月に何回もいわきに行くと思います。

 ところで、いわきからの最後のドライブは...、葛尾村まで行きました。「フットパス」という、地域を歩いて楽しむイベントに参加するチャンスがあったので、初めて訪れました。

 田村市からのルートを通った時に、会津から双葉町へ行った頃をよく思い出しました。川や田んぼ、まだ積もっている雪があって、目の前に好きな景色がたくさんありました。ハイブリッドの新しい車と一生懸命に山を登り、車がよく頑張った後は、青空と立派な山がある、雪の葛尾村に着きました。

 初めての葛尾村で、初めて会った人たちと歩き始めました。不思議な感じでしたが、周りの人とおしゃべりして、とても楽しい時間を過ごしました。

 出発から1時間半後、せせらぎ荘という場所に戻り、カレーともちを食べました。このもちの名前を覚えてないのですが、味を忘れられないです。醤油(しょうゆ)と砂糖は最高のコンビです!

 あらあら、私は名前を覚えるのが本当に苦手です。歌、場所、人の名前もすぐに忘れてしまいます。言われたら即座に消えています。名前は大事なので、覚えるために何回も頭の中でリピートをしています。たまに間違えますが、わざとではないので、許してください。

 逆に、感想や、目で見た物はよく覚えています。葛尾村の感想は「それぞれの季節を見たい」です。大熊町は「ずっといても飽きない」、双葉町は「未来が見えた」、会津は「懐かしい」でした。それぞれの感想によって人生が動き出します。「パッ!」と感想で決め、進み始めます。人生は自分だけで動いていくわけではないので、うまくいくかどうか分からないですが、とりあえず一歩踏み出せば、必ず次は何かついてきます。

 春・夏・秋の葛尾村を見に行きます。大熊からルンルンで、大熊までルンルンで!

230216f-diary2.jpg葛尾村のビュー(眺め)です。春はとてもカラフルになりそうなイメージですね

230216f-diary3.jpgこのもちです! 甘くておいしかったです

 エミリー イラストレーター。東京などで語学講師として活動し、2021年2月から県内に移住。趣味は散歩。猫好き。自身のサイト「メリエマリス」で、赤べこのイラストや県内スポットの紹介文とイラストマップなどを公開。オリジナルグッズも多数展開中。