【浅川の花火】 江戸時代から祖先を供養

 
昨年行われた「刈上(かりあ)げ 豊秋花火」

 浅川町(あさかわまち)で毎年8月16日に開かれている「浅川の花火」。2018年も名物の仕掛(しか)け花火「大からくり」や町を見下ろす城山(しろやま)頂上(ちょうじょう)から火花が降(ふ)り注(そそ)ぐ「大地雷火(だいじらいか)」など約3200発の多彩(たさい)な花火が打ち上げられました。

 江戸(えど)時代から約300年の歴史があり、県内最古の花火大会とされています。一揆騒動(いっきそうどう)の首謀者(しゅぼうしゃ)の供養(くよう)が始まりとする説があり、戦争で亡(な)くなった人や祖先(そせん)を供養する「慰霊(いれい)の花火」として続いています。東日本大震災(だいしんさい)後は震災の犠牲者(ぎせいしゃ)も慰霊しています。

 夏以外にも、桜(さくら)の時期の「夜桜花火」、秋の実りに感謝(かんしゃ)する「刈上(かりあ)げ 豊秋(ほうしゅう)花火」、冬の「除夜(じょや)の花火」が打ち上げられています。四季を通し「花火の里」をアピールし、大勢(おおぜい)の来場者を魅了(みりょう)します。

みんゆうジュニア情報局