福島サヨナラ...14年ぶり「8強」進出 東日大昌平を攻略4-3

 
【福島―東日大昌平】9回裏福島2死、二走植野が生還し、サヨナラ勝ちを喜ぶナイン=ヨーク開成山スタジアム

 第100回全国高校野球選手権記念福島大会第8日は17日、いわきグリーンスタジアム(いわき市)など4球場で4回戦8試合が行われ、8強が決まった。いわき海星は福島成蹊を3―1で下し、初の進出。福島は東日大昌平を攻略して4―3のサヨナラ勝ち。湯本は郡山を9―4で破り、10年ぶりに、平工は古豪・会津を5―2で下し、6年ぶりにベスト8入りした。第1シード聖光学院は日大東北に11―1で5回コールド勝ち。第2シード福島商は5―4で須賀川にサヨナラ勝ちした。光南は福島西を4―2で退け、いわき光洋は白河に12―5で7回コールド勝ちした。大会第9日の19日は、いわきグリーンスタジアムとあいづ球場(会津若松市)で準々決勝4試合が行われる。

 佐藤創が決めた!土壇場同点

 チームのモットー「全力を尽くす」を体現して勝利をつかみ取った。福島はサヨナラで東日大昌平を下して14年ぶりの8強進出。決勝打を放った佐藤創士(2年)は「自分で決める気持ちで打席に入った」と胸を張った。

 9回裏1死三塁で代打の伊藤南凪(みなぎ)(同)が適時打を放ち3―3の同点とし、犠打を絡め2死二塁で佐藤に打席が回ってきた。「力になった」という応援団の大声援に後押しされ、2球目の内角低めに入ったスライダーに反応。打球は右翼手の頭上を越え、二走植野元心(もとし)(同)が生還した。

 この試合、遊撃の佐藤は守備で2失策。8回は東日大昌平の2点本塁打につながる出塁を許した。「気にするな、切り替えろ」と先輩から声を掛けられ「気持ちが楽になった」という佐藤。「絶対に取り返したかった」と、最高の結果でミスを帳消しにした。

 「目の前の試合を勝ち進んだ先に甲子園がある」と佐藤。劇的勝利で勢いに乗る福島ナインが、全力プレーで頂点を目指す。

 【7月17日の試合結果】夏の全国高校野球福島大会・第8日

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

いわきFC6発、熊本に大勝 先制ヘッドで勢い、新戦力の活躍光る