女子総合は吉田が大会新『初V』 いわきサンシャインマラソン

 
【フルマラソン女子】大会新記録で初優勝した吉田香織(TeamR×L)

 いわき市で11日に開かれた「第9回いわきサンシャインマラソン」で、日本陸連登録選手や市民ランナーが優勝を目指して32部門で健脚を競った。フルマラソンの女子総合は吉田香織(TeamR×L・東京都)が2時間40分54秒の大会新記録で初優勝。3時間21分27秒でフィニッシュした福島市の服部美里(FTRC)で全体の9位だった。

 吉田香織がほかを圧倒する走りを見せた。序盤から独走し、13キロ付近で視界に海が入ると、「海がない埼玉育ち。テンションが上がってしまって」とオーバーペースと言えるほど速度を上げ、後続との差を広げた。

 コース中間地点の高低差も「程よいコース」と余裕たっぷりだったが、前半のオーバーペースに大阪国際女子マラソンの疲労が重なり、右のふくらはぎをけいれん。その1点が「予想外だった」と振り返る。それでも百戦錬磨の36歳は心を落ち着かせ、残り5キロ付近までにペースを取り戻すと、「2時間40分切りが目標だったけど、ほぼ狙い通り」という大会新記録で、いわきでの初レースを制した。

 国内外の大会を制してきた実力者。実業団を退団後、市民ランナーとして多くのレースに出て調整を続けている。県内では、川内村での川内の郷かえるマラソンにゲストランナーとして2年連続出場した。意欲は衰えず、3月には2020年東京五輪への出場を懸けて名古屋ウィメンズマラソンに出場する。「チャンスがある限り挑戦したい」と第一線で走り続ける決意を語った。

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