男子・学法石川「8連覇」 福島県高校駅伝、都大路見据え独走

 
【男子】8連覇のゴールテープを切る学法石川のアンカー宗像=猪苗代町総合体育館前

 男子第63回、女子第36回県高校駅伝競走大会は25日、猪苗代町総合体育館カメリーナ前を発着点とする男子7区間42.195キロ、女子5区間21.0975キロで行われ、学法石川が男女とも全区間で区間賞を記録する「完全優勝」を成し遂げた。学法石川は男子が8年連続10度目、女子が3年連続5度目の優勝。両チームは京都市で12月23日に開かれる全国大会に出場する。

 男女上位各5校は11月8日に岩手県一関市で開かれる東北大会に出場する。女子は全国大会が記念大会のため、東北地区に1校の特別出場枠が割り当てられる。各県の優勝校を除く出場校の中で最上位になれば、全国大会の出場権が得られる。

 アンカー・宗像「あくまでも通過点」

 連覇を重ねることで大きくなった重圧をはねのけ、学法石川が8連覇を達成した。最終ランナーの宗像聖(3年)は「全国大会出場はあくまでも通過点」とあっさり。優勝の余韻に浸る様子は見えなかった。

 この日のテーマは「都大路を走る気持ち」。主将横田俊吾(同)が前日のミーティングでメンバーに宣言した。県内で圧倒的な強さを見せながらも全国12位と奮わなかった昨年の経験が、緩んだ空気を許さないチームをつくり上げた。「あいさつやマナーなど基本的な事を部員で見直した」と横田は言う。

 全国大会への並々ならぬ思いは松田和宏監督も同じ。終盤でも競り合えるよう、長距離の練習を増やすなどメニューを見直し、選手を鍛え直した成果がこの日のレースに表れた。1区の櫛田佳希(同)が2位に50秒差を付けて以降は全員が一人旅。全国大会を見据えた走りで他校の追い上げを許さなかった。

 「日本一厳しい練習を乗り越えてきた」と4区の中沢雄大(同)。都大路はそれを証明する舞台にするつもりだ。

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