福島県『粘走』...後半順位上げるも32位 都道府県対抗女子駅伝

 
気迫のこもったラストスパートでゴールするアンカー・小沢夏美

 第37回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会は13日、京都市の西京極総合運動公園陸上競技場発着の9区間42.195キロで行われ、本県は2時間24分16秒で32位。昨年の21位から順位を大きく下げた。愛知が2時間15分43秒で3年ぶり2度目の優勝を飾った。日本陸上競技連盟の主催。

 「これが本県チームの今の力だ」。阿部縁(ゆかり)監督(桃陵中教)は、32位という結果をそう受け止めた。

 序盤に良い流れをつくりたかったが、うまくいかなかった。1区を走った菅野鈴菜(白鴎大、福島東高卒)は昨年12月30日の富士山女子駅伝(全日本大学女子選抜駅伝)で区間4位に輝くなど調子を上げていたが、本来の力を出し切ることができなかった。菅野は「申し訳ない」と肩を落とした。

 それでも、後続の選手たちは徐々に順位を上げる粘りの走りを繰り広げた。特に8区の小島さくら(若松一中3年)は区間18位の走り。悔しさをにじませる選手が多い中「楽しく走ることができた」と笑顔を見せた。今後の活躍に期待が集まる。

 阿部監督は「こうした舞台で力を発揮できるかどうかも実力のうちだ。選手はそれぞれ、この大会で感じたことがあるだろう。特に若い選手は、経験を来年につなげてほしい」と話した。

 アンカー・小沢、意地の3人抜き

 「ラストスパートは負けたくない」。アンカーの小沢夏美(日立、田村高卒)は3人を抜く気迫の走りで意地を見せた。本県チームただ一人の実業団選手で、主将も務めた小沢。最長区間の9区10キロを走った。「一人でも多く抜こうと思った」。最後までしっかり走りきり、本県の若い選手たちに手本を示した。

 阿部縁監督 みんな頑張ったが、この結果が現在の力。レースを通じてそれぞれ感じたことがあると思うので、次に生かしてほしい。

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