男女敗退、パリ五輪持ち越し 3人制バスケ予選

 
女子1次リーグのブラジル戦でゴール下に切り込み、シュートを放つ日本の高田(右)=ライトキューブ宇都宮

 バスケットボール3人制のパリ五輪予選第2日は4日、宇都宮市のライトキューブ宇都宮で行われ、日本は男女とも1次リーグで敗退、今大会での出場権獲得はならなかった。16日からの世界最終予選(ハンガリー)での切符獲得を目指す。

 1次リーグは男女8チームずつが2組に分かれて総当たり戦を実施。男子でB組の日本はエジプトに21―20で競り勝ったが、フランスに10―21で大敗し、女子の日本はA組でブラジルに12―13で敗れた。いずれも通算2勝1敗で、得点の差で組3位となり、各組2位までによる準決勝に進めなかった。今大会で最上位の国・地域が五輪出場権を獲得する。

 高田11得点、あと一歩

 1次リーグで敗退し、パリ五輪出場を決めることができなかった女子の日本。ブラジル戦で12点のうち11点を挙げた高田静(白河中央中卒)は「勝てた試合だと思うので悔しい。五輪の切符を意識する中で、メンタルの弱さが出てしまった」と言葉を絞り出した。

 ブラジル戦は勝てば決勝トーナメント進出が決まる一戦だった。身長168センチの高田は、180センチ台の選手がそろう相手に対して果敢に切り込み、序盤からドライブで得点を重ねたが、後半はブラジルにペースを握られた。体格で勝る相手にゴール下で苦戦し、ファウルが重なり「分かってはいたが押し込まれてしまった」と嘆いた。

 ただ、今大会では得点源の江村優有が1戦目で負傷し欠場する中で、日本は交代選手のいない状況で2試合を戦い抜いた。3日のドイツ戦では勝利し、ブラジル戦でも僅差の試合を演じ、高田は「小さくても足で守って、しつこく守り続けることで接戦に持ち込むことはできた」と手応えもあった。

 約2週間後にパリへの切符を懸けた最終予選に臨む。高田は2点シュートの成功率が低かったことを反省した上で「2点シュートがもっと決まれば世界でも勝てる。思いきり楽しんでプレーしたい」と気持ちを切り替えた。(佐藤智哉)

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