女子は医療創生大職・ワイリムが初出場優勝 伊達ももの里マラソン

 
【10キロ女子29歳以下】女子総合で初優勝したワイリム・スーサン(医療創生大職)

 第59回伊達ももの里マラソン大会は1日、伊達市の保原中央交流館を発着点に開かれた。全国から5322人がエントリーし、ウオーキング部門を含む1~10キロの37部門で市民ランナーが健脚を競った。総合優勝は、女子が10キロ29歳以下のワイリム・スーサン(いわき市・医療創生大職)だった。

 温かい声援力に

 「福島の人の温かい声援が力になった」。初出場で総合優勝を飾ったケニア出身のワイリムは福島の人と景色の魅力を感じながら10キロのコースを駆け抜けた。

 2009(平成21)年、駅伝の強豪・世羅高(広島県)への入学を機に来日。インターハイ1500メートルで優勝し、卒業後もデンソーで全日本実業団対抗女子駅伝のチーム3連覇に貢献するなど、数々の輝かしい結果を残してきた。

 しかし今季は、7月下旬の合宿中に両足のすねに炎症を起こし、痛みに苦しんだ。「この大会は結果よりも楽しんで走ろう」。途中の激しいアップダウンには苦しんだが、沿道からの声援と美しい田園風景に後押しされ、気がつけば首位でゴールテープを切っていた。

 入賞賞品のモモを手にして「福島のモモはまだ食べたことがないので楽しみ」と笑顔のワイリム。来年2月にいわき市で開催されるいわきサンシャインマラソンを見据える。今年は大会新を狙うほどの仕上がりだったが、雪で中止になり今も悔しさが残る。「来年こそ優勝したい」。1年越しのうっぷんを晴らすべく、また走り続ける。

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