男子・田村32位...伝統の底力 全国高校駅伝、目標7分台を切る

 
32位でフィニッシュする田村のアンカー岩井=西京極陸上競技場

 男子第70回、女子第31回全国高校駅伝競走大会は22日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極総合運動公園陸上競技場)を発着点に男子7区間42.195キロ、女子5区間21.0975キロで行われた。記念大会で設けられた東北地区の枠で出場した男子の田村は32位だった。

 目標の2時間7分台を切り、9年ぶり22度目の都大路に確かな足跡を残した。佐藤修一監督は「上位との差は感じたが、やってできないことはない。記録には大満足」と選手をたたえた。

 これまで学法石川に全国出場を阻まれ続けてきた。しかし苦しい終盤の「粘りの走り」を掲げて走り込み、記念大会の東北地区代表として出場権をつかんだ。5区で力走、順位を一つ上げた主将の石井楓馬(3年)は「質の高い練習で成長できた」と手応えを口にした。

 一方で、全国との差も実感した。1年生ながら2区を走った富岡晃世は「抜かれたままついていけなかった」と唇をかみ、4区斎藤彰人(2年)は「スピードもスタミナも足りない。強豪を倒せるようチーム一丸で頑張りたい」と成長を誓った。「全国常連校」復活へ。この経験が田村をさらに強くする。

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