福島県高校駅伝、男子は学法石川13連覇

 
【男子】両手を広げてフィニッシュテープを切り、13連覇を決めた学法石川のアンカー生江=猪苗代町総合体育館

 第68回県高校駅伝競走大会男子は26日、猪苗代町総合体育館カメリーナ前を発着点に7区間(42.195キロ)で行われ、学法石川が優勝した。13年連続15度目。タイムは2時間8分59秒。12月24日、京都市で開かれる全国大会に出場する。上位5チームは、11月9日に山形県で開かれる東北大会に出場する。

 【男子レース経過】学法石川は3区で首位に立ち、その後は後続を突き放した。学法石川は2区まで2位につけ、19秒差でたすきを受けた3区馬場が帝京安積を抜いて先頭に躍り出た。4区以降も安定した走りでリードを広げ、2位と2分以上の差をつけてフィニッシュした。2位帝京安積は1区谷中が区間賞の快走を見せたが及ばなかった。3位いわき秀英、4位田村は序盤から順位をキープした。

 全員が初出走、総合力結集

 県高校駅伝に初出走した7人が、総合力で県王者の座を守った。学法石川のアンカー生江倫太郎(2年)は「6区までの走者が良い位置でつないでくれた。全員が初めて走る大会だったが、連覇を継続できて安心した」と喜んだ。

 石川町のコースでロードの練習を積んできたメンバーはこの日、猪苗代町の強風やコースのアップダウンに苦しむ場面があった。1区で2位となった増子陽太(1年)は「風や起伏が難しく、相手の加速について行けなかった」と反省する。

 それでも、7人中6人が区間賞と確かな実力を見せつけた。3区7キロ付近で先頭に立ち、2位と7秒差をつけて4区につないだ馬場アンジェロ光(3年)は「想定外の展開だったが、前との距離を少しずつ詰めようと冷静に走った。狙い通りに終盤で突き放すことができた」と振り返る。

 13連覇は成し遂げたが、全国大会での入賞を目指すメンバーは口々に修正点を語った。「勝負どころで前に出る意識やコンディションの調整、ついて行く粘り強さを磨く必要がある」と増子陽。県で得た課題と収穫を糧にさらなる進化を誓った。(秋山敬祐)

男子タイム

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