10キロ、男子は小畠翼が連覇 蔵のまち喜多方健康マラソン

 
【35歳以下一般男子】2連覇した小畠

 第39回蔵のまち喜多方健康マラソン大会は3日、喜多方市の押切川公園スポーツ広場を発着点に開かれた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で4年ぶりの開催となった。県内外から831人がエントリーし、晩秋の喜多方で健脚を競った。

 喜多方市、市教委、市体協の主催、福島民友新聞社、レトロ横丁商店街の共催。参加者は1キロ、2キロ、3.2キロ、5キロ、10キロの25部門で競った。

 最長の10キロは、35歳以下一般男子の小畠翼(25)=法大大学院、高校生以上女子の関口歩美(32)=会津オリンパス=がともに2大会連続の優勝を飾った。

 スタート直後から独走

 後続を44秒引き離す快走でフィニッシュした。10キロ35歳以下一般男子の小畠は31分7秒を記録し「今年も狙っていた優勝を果たせて良かった」と誇らしげだった。

 小畠はスタート直後から抜け出すと、一人旅で自分と闘った。7キロ付近で上りに差しかかり、ややペースが落ちたが「自分のために踏ん張る」と強い気持ちで10キロを走り切った。

 4年前の前回大会、法大4年だった小畠は初出場で頂点に立った。その後、「走りを極めたい」と一人で練習を続けながら、同大大学院のスポーツ健康学研究科に進んだ。大学院での研究分野は「テーパリング」。強度の高いトレーニング後に練習量を減らして疲労を回復させ、どの程度まで練習量を減らせば最大のパフォーマンスを発揮できるかを追究している。

 この日は、5日前の奥羽横断駅伝の激走後で「疲労が残っていた」と苦笑いしたが「ほぼ目標タイムで走れた」と納得顔を見せた。

 12日には他大の記録会に参加予定で、今度こそ研究成果を自らの足で示し、自己新記録を狙う。将来は「競技を続けつつ、スポーツ科学の研究職に就いて競技力の発展に貢献したい」と小畠。向上心の絶えない研究家ランナーは、磨きをかけた走りで来年も喜多方の地を駆け抜ける。(南哲哉)

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