岩谷、今泉がともに初優勝...ハーフ男女、野馬追の里マラソン

 
(写真左)【ハーフ一般男子39歳以下】終盤スピードを上げ初優勝した岩谷翼、(写真右)【ハーフ一般女子フリー】初出場で初優勝した今泉静香

 野馬追の里健康マラソン大会・ウオーキング大会は3日、南相馬市原町区の雲雀ケ原陸上競技場とその周辺で繰り広げられた。県内外から約2700人のランナーとウオーキング愛好者がエントリー。ランナーが初冬の野馬追路を力強く駆け抜け、健脚を競った。実行委員会の主催、福島民友新聞社と南相馬市、市教委の共催。

 ハーフ、10キロ、5キロ、3キロなど計35種目と10キロ、5キロ、3キロのウオーキング3部門の計38部門が行われた。、ハーフ一般男子39歳以下は岩谷翼(いわき陸協)が1時間10分6秒、ハーフ一般女子フリーは今泉静香(あだちRC)が1時間25分0秒でそれぞれ優勝した。

 特別招待選手としてシドニー、アテネ両五輪トライアスロン日本代表として活躍した同市出身の西内洋行選手(team NSI、原町高卒)らが出場し、大会に花を添えた。

 今回でマラソン大会は36回、ウオーキング大会は18回を数え、実行委は来年12月も両大会を開催する方針だ。

 初出場の岩谷、焦らずマイペース
  
 ハーフ一般男子39歳以下の岩谷翼(いわき陸協)は初出場で初優勝。「やっぱり走ることは楽しい」と喜びをかみしめた。

 序盤から先頭に立ち、最後までリードするプランで臨んだ。しかし、10月にハーフの大会に出場したばかりで十分な練習ができなかったほか、初めて走るコースの坂にも悩まされ、中盤で一時、先頭集団の後方まで順位を下げた。

 「初出場なのでこんなもん」。焦ることなくペースを調整し、ラスト5キロからスピードを上げ1位でゴールを切った。

 学法石川高、山梨学院大で陸上に打ち込み、今春、塗装業「郡山塗装」に就職したばかりの23歳。主に施工現場の管理を担当しており、「社会人一年目なので覚えることも多く大変」と話す。それでも仕事終わりに1キロ走を10本繰り返すなどして鍛えている。「市民ランナーなので練習メニューを一から決められる。どうなったら速くなるかを自分で実験できるのが楽しい」。仕事仲間からの応援も励みだ。

 「走った後の達成感がたまらない」と岩谷。今後も各地の大会に参戦し来年の野馬追の里健康マラソンでは連覇を目指す。(佐藤健太)

 今泉快走、自己記録5分短縮

 「今年最後のレースで初めて優勝できた。すごくうれしい」。ハーフ一般女子フリーで優勝した今泉静香(あだちRC)は笑顔を見せた。

 小学生のころに陸上を始め、田村高では長距離を専門に練習に打ち込んだ。だが、学生時代はけがや体調不良に悩まされ、目立った結果は残せなかった。

 その後陸上からは離れたが、「また走りたい」との思いが芽生え、2年ほど前からスポーツジムで体幹などの筋トレを開始。今年から本格的にロードで走り始めた。

 2児の母。子育てや仕事に追われるが、大人になって改めて走ることの爽快さや達成感を再確認したという。「けがもプレッシャーもない。(学生時代よりも)今の方がまともに走れている」と晴れやかだ。

 この日は「飛ばしすぎた」と話すほど順調にピッチを刻み、ハーフマラソン2回目の挑戦で初制覇。自己記録を約5分縮めた。

 次の目標は来年1月下旬に出場するフルマラソンだ。「楽しく走って、達成感に満たされた後に飲むお酒を楽しみにして、また頑張りたい」(南哲哉)

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