コロナ対策細心注意 全国新酒鑑評会、会津坂下・曙酒造の鈴木さん

 
「コロナに負けず酒造りに励んだ」と鈴木さん=曙酒造

 21日に発表された全国新酒鑑評会の審査結果。金賞を受賞した会津地方の酒蔵も喜びに沸いた。

 会津坂下町の曙酒造は、酒造りの過程で従業員の休憩時間を分けるなど、新型コロナウイルス感染対策を講じながら金賞を手にした。社長の鈴木孝市さん(36)は「苦労の掛かり方が例年とは違う。しっかり酒造りに向き合ってきたからこそ」と喜びを表した。

 従業員の平均年齢は29歳。「みんな若いから祖父母がいる。迷惑を掛けないように努力はしてきた」。蔵では従業員が一緒に居る時間を少なくし、細かい連絡は通信アプリのLINE(ライン)で共有した。

 「自分たちに与えられたコメと水、そして仲間と共に、また皆さんに今回のような喜びをもたらせるような酒造りができたらいい」。結果は後から付いてくると信じている。