新酒「なないろ」完成 2年目、ラベル一新 本宮の農家と酒蔵開発

 
オリジナル日本酒「なないろ」の新酒完成を報告した本宮若手農業団のメンバーら

 福島県本宮市の20~50代の農家でつくる本宮若手農業団と同市の大天狗酒造が手がけるオリジナル日本酒「なないろ」の新酒が完成した。農家と酒蔵が地元の地域活性化に向けて商品開発した日本酒で、プロジェクトは2年目。今回はラベルを一新するなどした。

 プロジェクトは、本宮若手農業団の橋本清徳団長と佐原源士さんが県オリジナル酒米「福乃香」を栽培し、大天狗酒造杜氏(とうじ)の小針沙織さんの指導を受けながら、酒造りに取り組んでいる。今回から同農業団の伊藤広明さんが新たに2023年産の酒米栽培に加わったほか、ラベルの改良に取り組み、白色の和紙からパステルカラーの装飾に一新した。

 橋本団長ら4人は12日、本宮市役所を訪問し、高松義行市長に「なないろ」の新酒完成を報告した。橋本団長は「真心込めて育てた酒米が今年もおいしい日本酒となった。ラベルも一新したので、ぜひ味わってほしい」、小針さんは「ほのかな甘みとリンゴのような酸味があるのが特徴。後味が軽やかで飲みやすい」と出来栄えを伝えた。高松市長は「地元農家と酒蔵がものづくりに取り組んだ大切な商品。味わうのが楽しみ」と述べた。

 価格は1.8リットルが3740円、720ミリリットルが1870円。同酒造などで販売している。問い合わせは同酒造(電話0243・33・2017)へ。