純米吟醸「桜福姫」新酒2種類を発売 二本松市振興公社

 
発売された桜福姫の新酒

 二本松市振興公社などは19日までに、同市東和地域で栽培した新品種の酒米で仕込んだオリジナル日本酒「桜福姫」の新酒2種類を発売した。

 新品種は東京農工大が本県農業の復興支援で開発。「福島」と県内に名所・名木が多い桜から「さくら福姫」との名称で2022年に品種登録された。背丈が高く米粒が大きいため、酒造りに適しているという。

 発売されたのは「純米吟醸生酒」と「スパークリング純米吟醸」。東和地域の稲作農家5人が作付けし、市内の人気酒造が醸造した。香り高く仕上がっているという。いずれも1500本の限定販売。

 発表会が3日、同公社が運営する道の駅安達下り線で開かれた。同市振興公社社長の三保恵一市長があいさつ。同酒造の遊佐勇人社長、栽培農家の大野達弘さんが本年度の取り組みを報告した。

 価格は生酒が720ミリリットル入り1694円、スパークリングが300ミリリットル入り669円。

 同市の安達、ふくしま東和、さくらの郷の各道の駅と安達ケ原ふるさと村のほか、市内の酒販店で販売している。問い合わせは同公社(電話0243・61・3100)へ。