【2023の顔】岩渕 弘人 MF 背番号19/復活へ「リハビリ順調」

 
いわぶち・ひろと 岩手県出身。遠野高、仙台大卒。177センチ、73キロ。昨季はJ3で10得点、5アシストを記録した。25歳。

 右前十字靱帯(じんたい)と外側半月板を損傷する大けがから復活を誓う大卒4年目。練習の強度は日に日に上がっており「リハビリは順調」と語る。

 長くピッチを離れて感じたことは「勝つことも大切だが、サポーターの前でサッカーができること自体が幸せなこと」だという。「(スポーツ界に)けががなくなればよいとも思う」。

 けがを機に近況や胸の内についての発信も始めた。「細かいところまで知ってもらうことで見られ方が変わったり、同じけがをした人の励みになってくれれば良い」と語る。

 数字へのこだわりはないが、背番号については「愛着が湧いてきた。格好良いなと思う」。最近は温泉で「19」のロッカーを選ぶようになった。

 小さな頃からベガルタ仙台のサポーターで、毎週のように観戦した。ユアテックスタジアム仙台(仙台市)でプレーすることも夢の一つだった。あいにく、今季のアウェー仙台戦は3月に迎えた。夢は来季以降に持ち越しとなった。

 「弘人」という名前は父親の好きな歌手甲本ヒロトさんにちなんでいる。実家で飼っていた愛犬も「リンダ」だ。